とんがりギャルゲー紀行 第121回:クラッシャーマコちゃん

 さて、本日もとんがったゲームを紹介していきますよ。

 今回ご紹介するのは、タクミコーポレーションが開発したメダルゲームです。タクミコーポレーションといえば、東亜プランから一部メンバーが移った会社ですね。『究極タイガーⅡ』を開発したのもここです。

『クラッシャーマコちゃん』

 人々を救うため、あらゆる障害を打ち砕く少女・マコちゃんが主役のタイトルです。
 魔法少女っぽい装いですが、彼女の武器はこぶしです。
 あらゆる危機に両のこぶし(時々キック)で立ち向かい、ダムを、大岩を、氷山を、果ては隕石まで破壊し、人々や地球を救ってみせるのです。

 彼女の力を存分に発揮させるのに必要なのは、メダルとボタン連打。

 各ステージでは何かしら人々を困らせるトラブルが発生して、そこへマコちゃんが駆けつけるとゲームスタートとなります。10秒のカウントが尽きるまで連打しまくり、対象物の破壊に成功するとステージクリア。

 ステージは全3つ。ステージ1と2の内容は4種類からランダムで選出され、ステージ3では必ず隕石に相対することになります。各ステージでマコちゃんが解決するトラブルの内容はそれぞれですが、家が火事で燃えているからダムを破壊して消火するのはいささか大雑把に過ぎるような。燃える家ごとなくなるから火事は確かに解決してはいるけれど。しかし、筋肉式の解決法しか取らないスタイルは実に世界観に合った脳筋ぶりではあります。

 失敗しても、ランダムで入手したアイテム次第で必殺技ゲージを溜めるチャンスが得られ、溜めに失敗してもメダルを追加投入すると再戦の機会が得られます。ついつい先が見たくてメダルを連投してしまうというのがこのゲームのみそですね。

 およそメダルゲームに求められる基本要素であろう、

  • 誰にでも遊びやすいもの
  • メダルの投入をしたくなるゲームシステム

 この2点をしっかり押さえているわけです。なかなかいいゲームですよね。ボタン連打でつい力が入ってしまうから、恐らくボタン故障が多くてゲームセンター泣かせでしょうけど。と思って調べてみたら実際にボタンが故障した筐体が多いようで、ああやっぱりと納得しました。

 と、ここまで主にゲームシステムについて説明したのですが、本作のとがっているところは必殺技演出にあります。パンチを破壊対象に打ち込み続けて「ウルトラの星」なるアイテムをゲットすると、対象の破壊に失敗しても必殺技を放つチャンスが得られます。技の発動に必要なのは、やはり連打。

 ゲージを振り切るとパワーアップ成功。マコちゃんがオラオラし始めます。このオラオラってもしかしてジョジョですか?

 平常時は高くて幼い声で「わーいわーい」などと無邪気ぶりを見せるマコちゃんですが、必殺技ゲージを振り切ると劇画調の逞しい姿に変身して太めのお声を聴かせてくれます。恐らく声優の性別からして違いますね。変身後はどう聞いても成人男性のそれです。

 この変身演出がユニークですね。デン、デン、デン、デンと逞しいお体をパーツごとに見せつけ、いざ必殺技へと移るわけです。流石は隕石をも破壊する女。すごい気迫です。どえらい筋肉です。BGMも明らかにノリノリな雰囲気に様変わりしてとっても楽しい。

 必殺技の種類は3種類。発動させるとそれだけでステージクリアが確定し、ボーナスメダルが得られます。

  • ものさしブレード(2枚)
  • ランドセルアタック(2枚)
  • クラッシュマコちゃんピストンパンチ(4枚)

 メダルゲームだけあって連打力だけで乗り切れるじゃなくてクリアできるかどうかはわりと運にかかってはいるものの(連打も必要)、脳筋すぎる設定は見ていて痛快ですね。恐らく子供向けの内容なのに、大人視点だと開発側の悪戯心が見えてくるのはお約束でしょうか。

 どうです、『クラッシャーマコちゃん』はなかなかユニークなゲームではないでしょうか。現存筐体はかなり少なくなっているでしょうから、見かけたらそれだけで幸運といえるかもしれません。もしもプレイするなら、ボタンは壊さないよう優しくしてあげてくださいね。

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